農機具とアグリの関連性とは

農機具のレンタルや購入がしたいと思ったり、農業に興味があって調べたい、と思って検索してみると、なぜか農機具関連の会社、農機具リースの会社などの名称に「アグリ」と付けられている会社が多いと感じるのではないでしょうか。

また、あまり普段の生活では聞かない単語で気になっているけれど調べてはいない、という人もいるでしょう。

そこで、アグリの意味や、アグリに関連する言葉などを見てみましょう。

アグリとはなにか

一般的に「アグリ」と言われて思いつく意味はどんなものでしょうか。「アグリ」とは、3つの意味があり、1つ目は「農業」を意味します。元々の単語は「agriculture(アグリカルチャー)」の略です。「アグリビジネス」だったり、一時期「アグリガール」という言葉もありました。

2つ目は「同意する」という意味での「agree(アグリー)」です。3つ目は「醜い」です。「ugly」の形容詞として生まれました。このように、アグリという言葉だけで全く違う意味があるので、使う際には相手に誤解を受けないように注意しましょう。

農業関連の言葉としての「アグリ」

農機具などの検索をしていて、なぜアグリという言葉のついた名前が多いのか、というのは、農業などを差す言葉であるからだと想像できます。農機具の販売やリースなどをはじめとする、アグリビジネスの概要について触れてみましょう。

そもそも、なぜアグリビジネスがここまで拡大してきたのか。それは2005年に行われた規制緩和の影響です。これには、異常気象や農業に携わる人の減少、自給率の低迷など、いくつもの要素が背景にあり、これからの食の安定供給などを目的としています。

そこで、異分野からの参入を促すため、この規制緩和が行われました。その結果、数々の企業が参入します。その中には大手建設会社の名前もあります。また、農林水産省と観光庁などが連携し、「アグリツーリズム」という農村滞在を観光の一環として推進しています。

日本で「モノ」を買う観光客が頭打ちの現状があり、「モノ」ではなく「コト」の消費への関心が高まっているのです。そこで、「農泊」といったインバウンドを意識した体験型の観光などに注目が集まってきています。そのため、アグリという言葉が多方面で使われているのです。

アグリビジネスの事業はとても多く、農作物の生産から流通、農機具への先端技術付加、更には農業自体までが範囲に入ります。先述した農村滞在なども、立派なアグリビジネスなのです。

農機具の不思議で、便利な世界

農機具の販売やリースをする企業も古くからアグリビジネスを行っている会社です。参考リンク|農機具買取:農機具高く売れるドットコム

昔は、多くの農家が大きな畑で農作業をしており、作業の軽減をしてくれる農機具は必要不可欠なものでした。そのため、色々な農機具があるのです。さて、その農機具ですが、どんなものがあるか知っていますか?人参を収穫するためだけの機械や、芋類を収穫するためだけの機械であったり、大根を収穫するためだけの機械など、単一の機能のものが多く、種を植えるだけの機械もあり、小さいビニールを張るだけのものまであります。

人参だけでもたくさんの機械があるのです。便利ではありますが、今の技術でより便利にならないのでしょうか。

スマート農業とは

前述した、農業はもっと便利にできないのかという事へのアプローチが始まっています。IoTで農業を変える、国が推進するプロジェクトです。IoTと言えば、あらゆる物に通信機能を持たせて、インターネットなど相互通信を行い、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うことです。

物流などの分野の話が大きく取り沙汰されますが、このIoTと農業を組み合わせることで、今までの農業のイメージや、ビジネスとしての見方も変わると言われるのが「スマート農業」なのです。農林水産省による定義によれば、農業機械の自動走行化や、精密農業による多収穫、高品質生産など、5つの事が定義として示されています。

その中には、農業機械の運転アシストやノウハウのデータ化によって、経験値の少ない人でも対処可能な環境実現などもあり、これから始めようとする人を想定したものも組み込まれています。国として農業従事者の確保を重要視しているという事です。

アシスト付き農機具でスマート農業!

変わる農業

すでに、各地で色々な取り組みが始まっています。2019年から本格的に運用される見通しの「連携基盤(WAGRI)」は、提供元が異なる色々なデータの連携が可能になるプラットフォームで、農業従事者がデータをもとに農作物の管理をすることによって、生産性の向上や経営改善の役に立つことが期待されています。

また、新潟県と複数企業の連携で行われている「スマート農業企業間連携実証プロジェクト」は、各企業の農業に関するアプリケーションをクラウドで一元管理する事で、「結果の見える化」を目指しています。田植えから、生育調査や追肥などまでをデータ化することで、コストの低減や品質の向上なども見込める取り組みです。

また、水田の水の管理をIoTで行う実証実験も行われています。IoTで水田の水位と水温を監視し、自動給水弁で水位を遠隔管理するというものです。このように、農業とIoTの融合により今までの農業の辛いイメージが払拭されつつあります。

そして注目すべきなのは、企業だけが動いているのではないという事です。生産者もデータを提供する、そのデータを企業の開発したアプリケーションを使い管理するなど、ここでも異分野、異業種間での連携が生まれているのです。

中には、民間だけでなく国や県なども連携、大学などの研究チームも入っていたりします。各分野の思惑が一致することが、この結果を生み出しているのです。しかし、課題がないわけではありません。これだけスマート農業への期待が高まっていますが、導入コスト問題があります。

普及していき、コストが下がり始めるまでどれくらいかかるでしょうか。トラクターなどの農機具は購入するとなれば、数百万単位になり、そこに自動運転機能を付けるとなれば、どんな金額になるか想像もつきません。スマート農業を考えるには、省力化するための初期費用と、償却期間も考える必要があります。

既存の農業従事者だけでなく、新規に始めようとする就農者への支援も必要ですので、スマート農業が浸透し、拡大していくためには考えなければならないことが多くあります。

しかし、この異業種間での連携やIoTという先端技術の活用が、コストの低減にも必要不可欠なのです。